この詩編もアルファベット詩で、2~23節がヘブル語のアルファベット22文字で始まっています。表題には、「ダビデがアビメレクの前で気がふれたように装い、追われて去った時」とあります。ダビデがまだ王になる前、先代の王であったサウルに命を狙われた時に、ペリシテ人の地に逃げたことがありました。しかし、その地もダビデにとって安全な場所ではありませんでした。ダビデは気がふれたふりをして、その場を切り抜けたというエピソードがサムエル記上二一章にあります。危機的な状況から救われる中で、ダビデは神に感謝したのでしょう。
私たちが叫ぶ時、主は聞いて救ってくださるお方です。大切なことは主の御前にへりくだり、謙虚になって近づくことです。それをこの詩編の記者は、心(霊)が砕かれる、と言います。自分の小ささ、貧しさ、弱さ、罪深さを認めて、主の憐れみにすがることです。主はそのような者を救ってくださるからです。