詩編22編1~32節

私は兄弟たちにあなたの名を語り伝え
集会の中であなたを賛美しよう。。(23)

 この詩編は主イエスの十字架上の叫びで始まります。ですから、ある人たちは、主イエスが「わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか」と叫ばれた時に、実はこの二二編を暗唱しようとされたのだと言います。確かに、この詩編の言葉を主イエスもよく知っておられたことでしょう。ただ単なる暗唱聖句というよりも、主イエスはこの言葉に自分の今の思いを重ねられたのだと思います。しかし、同時に、この詩編に作者の衣をくじ引きにする、という言葉があることなどから、この詩編二二編は十字架の預言とも言われます。作者自身がとても厳しい試練の中にあったのでしょう。ただそのような苦難の向こうに私たちは主イエスの十字架を見るのです。
 この詩編はただ嘆きの叫びだけで終わるのではありません。後半は神へのたたえへと変わっています。そしてその転換点になるのが冒頭に上げた23節にある賛美の誓いです。主への賛美が嘆きをたたえへと変えるのです。