詩編9編1~21節

主は虐げられた人の砦
苦難の時の砦。(10)

 この九編と十編はもともとは一つの詩編で、二つの詩編でヘブル語のアルファベット詩になっています。日本語では分からないのですが、詩編の中にはアルファベット詩がいくつも残されています。それぞれの文頭の文字がヘブル語のアルファベット順になるのです。これはイスラエルの民が印刷された本としての聖書がない中で、御言葉を記憶し、何度も口ずさむための知恵だったと思います。
 この詩編の作者は心から主に感謝し、また主がしてくださった御業を語り伝えます。主は敵を打ち破り、義と公平によって世界を裁かれるお方です。そのようなおかたでありながら、主は虐げられた人、苦しむ人を御心にとめ、その叫びを決して忘れないお方です。
 ですから、この詩編の記者は、主の御業を語り告げ、主を賛美しつつ、喜び踊ります。救いを与えてくださる主に信頼します。苦しみがないわけではありません。しかし、真実な主がいてくださるからです。