三二章から突然新しい登場人物が加わります。エリフです。そして、エリフは三二から三七章までヨブに対して語ります。ヨブはエリフに対して何も口をはさまず、語りません。そして三八章からは神がヨブに語り出されます。四二章で神はヨブの三人の友人たちには「あなたがたは、私の僕ヨブのように確かなことを私に語らなかった」と言われましたが、エリフに対しては何も語られません。ある意味、エリフの発言は、ヨブにとって、神が語られることを聞く備えとなったのでしょう。
エリフはヨブや友人たちよりは若かったので、ここまで黙っていましたが、友人たちが黙るのを見て、口を開きます。エリフが「怒り」をもってヨブに語る中で、やはり彼の言い方の人間的な限界もあったと思います。しかし、少なくとも、ヨブがいつの間にか、言葉が過ぎて、神よりも自分を正しいと主張しているかのような言い方になってしまったことについてはヨブは一度沈黙する必要があったのです。