ヨブの苦しみは単に持ち物を失って無一物になったということだけではありません。確かに一度豊かさを知ってしまうと、貧しさに適応することが難しくなるものです。けれどもそういうことではありません。彼の体に負った痛み・かゆみ、また見た目の醜さ・・・それもヨブにとっては相当つらいものだったでしょう。しかし、kれらと共に、ヨブを苦しめたのは、人々の対応の変化です。多くの人は、ヨブが栄えている時にはヨブのもとにすり寄るように近づいてきましたが、ヨブが厳しい苦難の中に置かれる中で潮が引くようにヨブから離れていきました。またあからさまにヨブを忌み嫌い、嫌がらせをしました。
そして何よりもヨブを苦しめたのは、神がヨブが苦難の中にいることを許し、ヨブが叫んでも答えてくださらないからです。ヨブは友人たちに語りながら、また祈りに導かれ、祈りの中で神を見上げていくのです。