二六章から始まるヨブの言葉は三一章まで続きます。そして、ヨブの三人の友人たちは口を開きません。彼らの人間の苦しみに対する考え方は、ヨブが経験している苦しみに向き合う中で破綻してしまって、ヨブに答えを与えることができないことは明らかでした。
神を敬わない者、悪しき者は確かに一時的には栄えるかもしれません。しかし、彼らの栄えは限られた期間のことであり、過ぎ去っていきます。人間の豊かさや繁栄の何とはかないことでしょう。また彼らは死に臨んで何の望みもありません。全能者を喜び、神を呼び求め、神を敬う者とは全く違います。ヨブもそのことをよく知っています。
ただ、ヨブが苦しんでいるのは、ヨブが正しい生き方をし、またヨブは心に責められるものがないにもかかわらず、苦しみの中にあったからです。正しい神、全能のお方がおられて、その方の前に正しい歩みをしているのになぜ苦しむのか・・・その苦しみもまた神の許しの中で起こっているということに悩んでいるのです。