神に従う人にはよいことが起き、神に背く者には災いが臨むというのはある意味で、大枠としてはその通りなのでしょう。しかし、実際にはそのような原則とは全くそぐわない現実があります。主を知り、主を畏れる者が日の目を見ないことがあります。かえって、隣人との地境を動かし、人の家畜を奪い取るような人が栄えることがあります。彼らは弱い立場にあるみなしごややもめを虐げます。貧しい人、苦しむ者たちを押しのけます。仕事をしてもなお飢えている人たちがいます。ぶどうを踏みながら渇きに苦しむ人がいます。まるで苦しむ人たちの叫びを神が全く心にとめてくださらないかのように思えることがあります。それであるのに、悪を行う者たちが栄え、神に安泰を与えられているように思えるのです。
しかしヨブは知っています。たといそのような現実があったとしても彼らの繁栄はしばらくの間にすぎません。悪を行い続ける人々はやがて萎れてしまいます。彼らの人生には頼れる者がないのです。