ヨブの三人の友人の二人目、シュア人ビルダドの二度目の発言が始まります。ヨブが自分たちが何も分かっていないというような言い方をすることを聞いて、ビルダドは怒りにまかせて口を開くのです。ビルダドは自分に過ちがあるとは全く思っていません。少なくともこの時点で、自分はそこそこ守られていて健やかでした。そしてヨブが厳しい苦難の中にある時に、彼はヨブよりも自分の方が正しい、神にそのように思われていると考えたのです。だから苦しみの中にあるヨブが自分に意見するなどとんでもない、と思ったのでしょう。
ビルダドはヨブがこのような苦しみにあうのは、それだけとんでもない罪を犯したからだと考えています。そしてヨブのことをいわば「不法をなす者」「神を知らぬ者」と言います。ただヨブはその時代の人たちの中でも、神が太鼓判を押すような、神のご自慢の正しい人でした。確かに、主に背き続けて、自分の身を滅ぼすということもあるでしょう。けれども勧善懲悪的な考え方は時に、自分の正しさに頼る歩みを生み出してしまいます。