ヨブは苦しみの中で全能者に語りかけ、神に訴えたいと言います。ヨブの友人たちは、ヨブにとっては、「偽りを上塗りする者」「無用の医者」でした。ヨブの助けにも慰めにもなりませんでした。ですからヨブは彼らに黙っていてほしいと言います。
ヨブは死を望みながらもなかなか死ぬこともできない苦しみを覚えながら、それでも、客観的な状況を見るとき、自分に死は迫って来ていると考えたでしょう。しかし、そのような中でも、ヨブは神に祈り、神に訴えようとします。ヨブの友人たちはそのようなヨブの姿勢をとんでもない、神に対する恐れがない、と言ったことでしょう。しかし、ヨブは神に信頼しているがゆえに、神の前に正直に自分の思いを伝えようとしているのです。この15節の言葉は文語訳聖書では「彼われを殺すとも我は彼により頼まん」と訳されていました。ヨブは不信仰のゆえに神にたてついているのではありません。主に信頼して嘆きの声を上げているのです。