ペルシアの王、クセルクセスはその治世の第三年に大きな酒宴を催しました。大臣・家臣・軍人・貴族・高官たちのために百八十日、そしてスサの都にいるすべての民のために七日間の酒宴を持ちました。王妃ワシュティも女たちのために酒宴を持ったことが記されていますので、王の酒宴は男たちだけのために開かれていたのかもしれません。そしてその王の酒宴の最終日に、酒の勢いで心が大きくなってしまったのか、クセルクセス王は王妃の美しさを民と高官に見せようとして、王妃の冠をつけて、出てくるようにと命じたのでした。
しかし、ワシュティはそれを拒みます。酒に酔った男たちのためにまるで見世物のように引き出されることは、彼女の尊厳に対する大きな侮辱と考えたのでしょう。しかし、そのことは彼女から王妃の位を奪うことになりました。歴史の中の一つの出来事です。エステル記には神は表だっては登場しません。しかし、その出来事の背後に主の力強い御手が働いていました。