エズラ記1章1~11節

ペルシアの王キュロスの治世第一年のことである。主は、エレミヤの口を通して伝えられた主の言葉を成就させるため、ペルシアの王キュロスの霊を奮い起こされた。(1)

 エルサレムの神殿はバビロンによって破壊され、その町の城壁は崩されました。多くの人々が殺され、また捕囚の民としてバビロンに連れて行かれました。エルサレムを中心としたイスラエルの歴史はこれで終わりだと人は考えたことでしょう。しかし、驚くべきことに、盤石と思われていたバビロンがペルシアに滅ぼされ、ペルシアの王キュロスの治世第一年に、ユダヤ人たちに帰還と神殿修復の命令が出されたのでした。
 捕囚の期間は七十年とされていました。しかし、七十年ということになると、バビロンで生まれた二世、三世が中心になり、その子、孫などがグループを形成していたことでしょう。宗教・文化・言語などを異国において守るということは大変だったでしょうし、帰還の命令が出されても、ある意味、すでにエルサレムは捕囚の民の多くにとっては異国です。しかし、主はキュロスの霊、また民の霊を奮い起こして人々を導かれたのでした。