ヨアシュは王となった時、まだ七歳でしたから実際的な政治は、祭司ヨヤダや家臣たちが行ったことでしょう。そして祭司ヨヤダはヨアシュ王を正しく導きましたし、ヨアシュも素直にヨヤダの指導に従ったことでしょう。まさに祭司ヨヤダは王の父親代わりのような存在だっただろうと思います。
ただ祭司ヨヤダもヨアシュが育っていく中で、自分の立ち位置を再確認しなければならなかっただろうと思います。ヨアシュは祭司たちに神殿に献げられる献金で、神殿の修復をするようにと命じていました。しかし、彼の治世の二三年、彼が三十歳くらいになるまで、祭司たちは何もしていなかったのです。
祭司たちにもいろいろな言い訳があっただろうと思います。そして祭司たちに同情すべき点もあったはずです。しかし、同時に祭司たちが王から託された仕事を何年も放っておいたのも事実です。王は直接神殿のための献金を集めて、それを工事担当者に渡すようになりました。そして忠実に仕える人たちによって修復は進んでいったのです。