列王記上1章1~53節

こうなったのも、彼が生まれてこの方、父親が、「どうしてこんなことをしたのか」などと言って厳しくしつけることがなく、またアドニヤ自身、容姿端麗で、アブシャロムの次に生まれた子だったからである。(6)

 列王記には、ダビデ以降のイスラエルの王国の歩みについて書かれています。さて、ダビデの後、誰が王位を継ぐかということはとても大切なことでした。すでに長男アムノンは死に、アブシャロムも死んでいます。そして、歳の順から言うと、次は私だ、とアドニヤは思っていたのでしょう。ただアドニヤも、ソロモンが父ダビデに、また主なる神に愛されていることを知っていたでしょう。ですからなおさらアドニヤは先手を打つ必要を感じたに違いありません。ただ、聖書はアドニヤには「思い上がり」があったと語り、その背後に、父親ダビデが彼を厳しくしつけることがなかったということがあったと指摘します。ダビデはバテシェバのことで罪を犯して以来、息子たちに厳しくすることができなかったのかもしれません。
 アドニヤは将軍ヨアブや祭司エブヤタルを味方につけますが、クーデターは失敗し、ソロモンが王位を継いでいきます。それが主の計画しておられたことだったからです。