ダビデの生涯のまとめをしていく中で、このサムエル書の編者はダビデが歌った主へのたたえのうたをここに収録します。この歌は、詩編十八編とほとんど同じです。詩編十八編がダビデの作であることがここからも分かります。ダビデは若い日に、イスラエルの王として選ばれ、油を注がれました。そしてゴリアテの戦いなどを通して、王とイスラエルの民からの信頼を得ました。ダビデも主が自分に与えられた約束を実現してくださることを本当に思ったことでしょう。
しかし、ダビデは、その活躍をねたんだサウル王に命をねらわれ、とても大きな苦難の中に置かれました。ダビデはその苦難の中で、自分を守り、救ってくださる主を知るようになり、そのお方に信頼する日々の歩みを積み重ねていきます。そして、主は若い日にダビデに約束してくださったことを本当に彼の生涯の上に実現してくださったのです。