サムエル記下20章1~26節

ヨアブはアマサに、「兄弟よ。無事か」と声をかけ、口づけしようと右手でアマサのひげをつかんだ。アマサはヨアブの手にある剣に気付かなかった。(9~10)

 イスラエルの民はもう一度ダビデを王として迎えます。しかし、その際、ダビデの出身部族であったユダ族の人たちが先頭に立ってダビデを迎えたので、他の部族はおもしろくありませんでした。ベニヤミン族のビクリの子シェバがダビデに反抗して兵を挙げます。
 ダビデはこのシェバとの戦いで、先の戦いでアブシャロムを支えた司令官アマサに命じてユダ族の人々をダビデ王のもとに集めさせます。ただヨアブはこのダビデの動きを、自分をはずそうとしていると感じたのかもしれません。アマサをダビデの意に反して殺害してしまいます。
 ダビデの中にはアブシャロムを殺したヨアブに対するわだかまりがあったかもしれませんし、また、アブシャロムの側の司令官だったアマサを重用することによって、国をもう一度ひとつにしていこうと考えていたのかもしれません。いずれにしてもヨアブはダビデの思いをどこまでも理解しようとしませんでした。