アブシャロムの中では異母兄アムノンが自分の妹タマルを辱めた時からずっと父ダビデに対する怒りやわだかまりが消えることはなかったのでしょう。そして形ばかりの和解と抱擁の後に、彼は父ダビデに自分は赦されていない、受け入れられていないという確信を強くし、ダビデに対する殺意を持つようになったのかもしれません。アブシャロムは四年という年月をかけて人々の心をつかみ、ダビデに対して反旗を翻します。
ダビデはアブシャロムから逃げて都落ちします。ダビデが危機の時、人々の本音が出てきます。そのような厳しい時に、畳みかけるようにダビデを見捨て、呪う人がいる半面、そのような厳しい状況の中にあってもダビデを支える人たちがいました。
祭司たちは神の箱をかついでダビデのもとに来ます。しかし、ダビデは神の箱をエルサレムに戻すように命じます。ダビデは神を自分のために利用することはしません。危機の中にあっても自らを神にゆだねるのでした。