サムエル記下14章1~33節

王はアブシャロムを呼び寄せ、アブシャロムは王のもとに来て、その前で地にひれ伏した。王はアブシャロムに口づけをした。(33)

 アブシャロムがアムノンを殺害して、自分の母親の実家に逃れてから三年がたちました。ダビデはアブシャロムに会いたいと思うようになります。アムノンが長男で、次男のキルアブについては詳細の記録がありませんので、早逝したか、王になれない事情があったのかもしれません。そして三男はアブシャロムでした。アブシャロムはとてもルックスのよい人だったようですし、ダビデもイスラエルの人々も、後継者として期待するようになっていたのかもしれません。
 王の心を汲んだヨアブがアブシャロムをゲシュルの地から連れ戻しますが、最初は何年もダビデの王の前に出ることを許されません。ダビデの思いはとても複雑だったのでしょう。
 エルサレムに戻って二年後、業を煮やしたアブシャロムのアプローチもあって、ダビデ王はアブシャロムが自分の前に出ることを許します。感動の再会を期待したいところですが、二人の再会はとてもぎこちないものでした。二人の間のわだかまりはなお深く残っていたのです。