アブネルの死は、サウルの子イシュ・ボシェトを絶望の淵に追い込みます。アブネルはイスラエルにおいてとても力のある将軍でしたし、また人々の人望を集める存在でもあったからです。アブネルがいたからイシュ・ボシェトが王でいられたのです。そのことはイシュ・ボシェトだけでなく、イスラエルの誰の目にも明らかであったことと思います。
そのような中で、レカブとバアナは策略を巡らし、家の中で寝ていたイシュ・ボシェトを殺し、その首をはねてダビデのもとに持って行きます。彼らはダビデがイシュ・ボシェトの首を喜び、自分たちに多くのほうびを与え、厚遇してくれるだろうと思ったのでしょう。しかし、ダビデはこの二人を罰し、殺します。主君をこのような形で裏切る人はいつか自分をも裏切ることでしょう。それ以上にダビデは自分を多くの苦難の中にあっても救い、支えてくださった生きておられる主に頼っていたのです。