アブネルはサウルの時代から彼を支え、サウル亡き後、も、サウルの子イシュ・ボシェトを王とし、彼を支えていました。しかし、アブネルは、自分がサウルの側女リツパとの関係を責められたことを契機に、イシュ・ボシェトを離れてダビデを全イスラエルの王としようとします。
アブネルの行いは決して家臣としてふさわしいものではありません。そしてイシュ・ボシェトに父サウルと同じような力と権威・人望があれば、彼はアブネルを抑えることができたでしょう。しかし、イシュ・ボシェトにはすでにそれだけの力はありませんでしたし、また人の心をつかむ人望もありませんでした。
アブネルはサウルの出身部族であったベニヤミン族の人々をもダビデのもとでまとめることができました。ダビデはアブネルを信用し、受け入れます。まさにダビデはアブネルの心をもつかむことができたのです。