ペリシテのツィクラグに住んでいたダビデは、サウル王が死んだ時、主に問うた上でユダのヘブロンに入ります。そしてヘブロンで油を注がれてユダの家の王となります。その時、ダビデは三十歳でした(五4)。そして、その後、七年半ヘブロンでユダ族の王として統治をしたのでした。ダビデは全イスラエルの王となるべき器でしたが、ダビデは決して焦ったり、急いで自分で事を起こそうとはしません。そのように時間をかけたことが、ダビデがイスラエルの民に受け入れられていく経緯となったでしょうし、またダビデが王としての力とふるまいを身につけていくためにも、まず一部族の王としていろいろなことを学んでいくということが大切だっただろうとも思います。
ダビデはサウル王の遺体を取り戻して、丁重に葬ったヤベシュの人たちに心からの感謝を伝え、祝福を祈ります。サウルは多くの問題も抱えていたでしょう。けれども主に立てられた王として敬意を失わなかったダビデは自身も人々から敬意をもたれるようになっていくのです。