サムエル記上24章1~23節

だがその後でダビデはサウルの上着の端を切り取ったことを後悔し、部下の者たちに言った。「私はしてはならないことを、主にしてしまった。主が油を注がれた、わが主君に対し、手を上げてしまった。彼は主が油を注がれた方なのだ。」(6~7)

 ダビデは、その後、死海に近いエン・ゲディの要害にとどまっていました。サウルにもその情報が届きます。ダビデとその一行は洞穴の奥に身を隠していました。すると、そこにサウル王が用を足すために入ってきました。暗い洞穴で、ダビデたちは息をひそめていましたので、サウルはダビデたちに全く気がつきません。ダビデの部下たちは、主がサウルをダビデの手に渡されたのだと、サウルを打ち殺すことをダビデに進言します。
 ダビデは剣を抜いて、サウルの衣のすそを切り取ります。しかし、ダビデはそのことさえも心に責められ、後悔します。主が油を注がれた方にしてはならないことをしてしまったと感じたのです。サウル王は主に背き、ある意味、主から捨てられていました。しかしダビデは、「主が油を注がれた」というそのことにおいて、決してサウルに手を下そうとはしなかったのです。ダビデの忠信さを知ったサウルはダビデのもとから離れていったのでした。