ダビデは立ち去って、ノブの祭司アヒメレクのところに身を寄せ、食糧と最低限の武器を手に入れます。しかし、この時、何も知らなかった祭司アヒメレクがダビデに便宜を図ったことが、後々とても大きな悲劇につながることになります。
さてサウルの下から逃げたダビデはガトの王アキシュのところに身を寄せます。ガトはペリシテの町の一つです。確かに、ペリシテ人の町に逃げ込んだら、サウルもそこまでは追ってこないでしょう。アキシュ王はダビデを受け入れようとしたかもしれませんが、アキシュの家臣たちはそのことを拒絶します。実際、ペリシテ人たちも何度もダビデと戦ってきたのです。ガトの人々が自分に疑念を抱いていることに気づいたダビデは気がふれたようなふるまいをしたのでした。その時のことが詩編五二編や三四編でも扱われているとされています。主はとても厳しい状況の中でもダビデを守られたのです。