サムエル記上7章1~17節

「あなたがたがもし心を尽くして主に立ち帰るなら、自分たちの中から異国の神々やアシュトレトを除き、主に心を定め、専ら主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はペリシテ人の手からあなたがたを救い出してくださる。」(3)

 イスラエルに戻された神の箱はキルヤト・エアリムのアビナダブの家に安置されます。神の箱がペリシテの地で多くの災いをもたらしたこと、最初その箱が戻された時に、ベト・シェメシュの人々がその箱をのぞいたために災いにあったことも、神の箱に対する畏れにつながったのかもしれません。
 しかし二十年という年月を経て、イスラエルの民は主を慕い求めるようになります。民の求めを聞いてサムエルはまず、民の間から偶像を取り除くことを命じます。そしてサムエルはイスラエルの民を全員ミツパに集めて、主の前に悔い改めの祈りをささげます。
 イスラエルの民がミツパに集まっていることを知って、ペリシテ人たちが攻めてきました。イスラエルの民は恐怖の叫びを上げます。しかし、主は民の祈りに答えて、鮮やかな勝利を与えてくださいました。主にすがり、唯一の主にすがって生きる者に、主は救いを与えてくださることをイスラエルの民は経験したのでした。