エリはなお祭司として主の幕屋での務めを負っていました。しかし、聖書は「当時、主の言葉が臨むことはまれで、幻を示されることもなかった」と語ります。エリの目がかすんで見えなくなっていたという状況も単にエリが歳をとっていたというだけでなく、エリの霊的な状況を暗示しているように思います。
サムエルは神の箱が安置された主の宮で寝ていました。その時、サムエルは「サムエル、サムエル」と自分の名を呼ぶ声を聞きます。サムエルはまだ主の語りかけを直接聞いたことがありませんでしたから、最初はエリが自分を呼んだのだと思ったようです。しかし、その呼びかけが繰り返される中で、エリは主がサムエルを呼んでおられることを確信したのでした。
サムエルは「お話しください。僕は聞いております」とお答えました。そこでサムエルが聞いたのはエリとその家に対する主の裁きの言葉でした。主は今も、聖書の御言葉によって私たちに語られます。