ルツ2章1~7節

そこでルツは出かけて行き、刈る者たちの後に付いて畑で落ち穂拾いをした。そこは、図らずもエリメレクの氏族に当たるボアズの畑の一角であった。(3)

 ナオミにとっては十年ぶりの故郷。そして、その地には多くの知り合い、友人たちがいます。ナオミがベツレヘムに戻ったときには「町中が彼女のことで騒ぎ立ち・・・」というほどでした。ただ一緒に戻って来たモアブの女ルツに対しては好奇の目が注がれたことでしょうし、また最初は敵意や嫌悪の目を向ける人たちもいたかもしれません。
 季節は春で、大麦の刈り入れが始まった頃、4~5月頃だったようです。ルツは自ら申し出て、落ち穂拾いに出かけます。それは貧しい人たちが行き詰まらないようにと神が定められたシステムでした。刈りいれの時に落ちた穂、刈り残しなどは、貧しい人たちがその生活のために集めることを許されていたのです。
 聖書はルツは「図らずも」彼女の親戚のボアズの畑に行ったと記します。確かにルツは知らなかったでしょう。しかし、神は確かにそのことを計画しておられたのです。