士師記14章1~20節

両親は、これが主から出たものであり、ペリシテ人から脱する機会をうかがうものであることを知らなかった。この頃、ペリシテ人がイスラエルを支配していたからである。(4)

 サムソンはペリシテの娘との結婚を望み、両親に彼女を紹介します。両親はとても戸惑います。聖書はこれは「主から出たこと」だったと言います。ペリシテ人から脱する機会をうかがっていたのだと言います。実際にサムソンが一つの策略として、このペリシテ人の娘との結婚を言い出したのか、またはサムソンはそんなことは何も考えていなかったけれども、主がそのようなサムソンの恋の背後にあっても働いてくださっていたのか、さだかではありません。最初はいろいろな機会をうかがうような動機があったのだけれど、そのうちにながされてしまったということが当たっているのかもしれません。
 サムソンは婚礼の日に婚礼の客として集まったペリシテ人たちに賭けを伴った謎を出します。しかし、それはサムソン以外は決して知り得ない謎でした。ペリシテ人たちはサムソンの妻に詰め寄り、サムソンの妻は毎日、泣き落としをします。そしてとうとう、サムソンの謎はペリシテ人たちの知れるところとなりました。サムソンは怒り狂いますが、そこにはサムソンの弱さもありました。