士師記12章1~15節

私は、あなたが救ってくれないと分かり、命を懸けてアンモン人に向かった。すると、主が彼らを私の手に渡されたのだ。どうして今日になって、あなたがたは私に向かって攻め上り、私と戦おうとするのか。」(3)

 エフライムの人々がイスラエルの民に向かって戦いを起こします。アンモン人との戦いにおいて自分たちに声をかけなかったというのです。それはまさに言いがかりのようなものでした。
 エフライムの人たちはヨルダン川の西側、ギルアドの地はヨルダン川の東側です。エフタは、自分たちがアンモン人と激しく戦っていたとき、エフライムの人たちに声をかけたけれど、助けてくれなかった、と言います。それなのに、エフタとギルアドの人たちがアンモン人に対して大勝利を得たことを聞くと、なぜ自分たちの顔を立てないのかというのです。
 エフライムには、自分たちはイスラエルのリーダーの部族だ、という自覚があったのでしょう。ただ、もしそうなら、本当に助けを必要としていたときに助けてほしかった・・・。ギルアドの人々はエフライムと戦い、エフライムを打ち破ったのでした。