士師記11章1~33節

エフタはギルアドの長老たちと共に行き、民は彼を自分たちの頭とし、指揮官とした。エフタはミツパの主の前で自分が言ったことをすべて語った。(11)

 エフタはとても数奇な生涯をたどった人です。エフタは力ある勇士でしたが、父ギルアドが遊女に生ませた子でした。それでも小さいうちは父親と一緒に住んでいたのでしょう。しかし、ギルアドの妻の子たちはエフタを追い出します。そしてエフタのもとにはならず者たちが集まってきていました。
 ただ、アンモン人たちが攻めて来るという中で、ギルアドの長老たちはエフタに助けを求めます。しかしエフタも、自分を追い出した人たちのもとに戻るのには、それなりの通すべき筋があると考えたのでしょう。エフタはギルアドの長老たちがエフタと共に行って、そして自分の指揮の下で、アンモン人と戦って、勝利を得ることを条件とします。エフタは主の前に立ち、主の御前で語ったのでした。アンモン人たちは三百年前にイスラエルが戦い取った町々を返すようにと迫ります。しかし、エフタはアンモン人に対して大勝利をおさめたのでした。