士師記9章1~21節

母方のおじたちは彼のことを、すなわちこれらの言葉すべてをシェケムの豪族たち全員の耳に入れた。彼らは「あの者は我々の兄弟だ」と考え、その心はアビメレクに傾いた。(3)

 ギデオンには多くの妻がいました。そして息子だけでも七十人を数えました。それに加えて、シェケムにいた側女との間にアビメレクという息子がいました。
 ギデオンが死んだ後、イスラエルの人々はまた主を捨てて、偶像を拝むようになります。そして主を思い出すことも、ギデオンの功績に感謝することもなくなります。
 そのような中で、アビメレクはシェケムの人々を扇動して、ギデオンの息子たちを殺害させ、自らギデオンの後継者としてイスラエルを治めようとします。生き残ったのは末の息子のヨタムだけでした。
 ヨタムはシェケムの人々の良心に訴えようとしますが、彼の言葉は人々に届きませんでした。シェケムの人々は、アビメレクが自分たちの血縁だと言うだけで彼の言葉に従っていったのでした。家族や親族、親しい関係にある人は、主が私たちに与えてくださった宝でしょう。しかし、どんなに親しかったとしてもその言葉が正しいかどうかはきちんと見極めなければなりません。