士師記5章1~31節

こうして、主よ、あなたの敵はすべて滅びる。
主を愛する者たちは、日の出の勢いを得る。
国は四十年にわたって平穏であった。(31)

 カナンの王ヤビンの将軍シセラとバラクの間に戦いが起こります。常識的には明らかにシセラの軍隊の方が何倍も強く、優勢だと思われていたことでしょう。しかし、主が先頭に立って戦い、イスラエルに勝利を与えられました。そしてシセラは思いもしなかった形で命を落とすことになります。
 デボラとバラクは心から主をたたえ、賛美します。この戦いの中心になったのはゼブルン族とバラクの属していたナフタリ族でした。声をかけられても、恐れて、または勝ち目のある戦いとは思えなくて、動かなかった部族があったことも記されています。しかし、主は多くの人たちが思いもせず、期待もしなかったことをしてくださいました。勝利を決めたのは軍事力の大小ではありません。主を愛し、主に信頼して立ち上がるかどうかということでした。そして主はイスラエルに平穏な時代を与えてくださったのでした。