士師記4章1~23節

「イスラエルの神、主は命じられました。ナフタリとゼブルンの人々を一万人集め、タボル山に率いて行きなさい。私はヤビンの将軍シセラとその戦車、軍勢を、あなたのいるキション川におびき寄せ、あなたの手に渡します。」(6~7)

 エフドの死後、イスラエルの民はまた主に罪を犯します。そして、イスラエルの民は、カナンの王ヤビン、ヤビンの軍の将軍シセラの手に、売り渡たされてしまいます。ヤビンは鉄の戦車を九百台持っていて、力ずくでイスラエルを押さえ込んだのです。この時代の鉄の戦車は馬で引くリアカーのようなものだったと考えられますが、スピードや破壊力を与えるものでしたから、多くの戦車を持っているというのは、それだけでも大きな脅威だったはずです。
 この時代、イスラエルを治めていたのはデボラという女預言者でした。彼女はナフタリ族のアビノアムの子バラクを呼び、主の言葉を伝えます。
 バラクはデボラに同行してほしいと懇願します。デボラは同行するが、今回の戦いの栄誉は他の女性に与えられると告げます。バラクは主に信頼して進むベきだったと思います。しかし、主はそんなバラクにも勝利と救いを与えてくださったのでした。