士師記1章1~20節

ヨシュアの死後、イスラエルの人々は主に尋ねた。「私たちのうち、誰が最初に攻め上り、カナン人と戦うべきでしょうか。」主は言われた。「ユダが攻め上るのだ。私はこの地をユダの手に渡す。」(1~2)

 ヨシュアの死後、イスラエルの民は誰がリーダーシップを取り、誰が先頭に立って民を導くかということについて難しさを覚えます。ヨシュア以降、王政の時代が始まるまでは、国として一つにまとまって何かをするというよりも、部族単位で動くことが多くなっていったということもあるでしょう。
 誰が最初に攻め上り、カナン人と戦うべきか・・・ある意味、みんなが譲り合い、尻込みし合っていたのかもしれません。主は「ユダが」と答えられます。ユダ族は、イスラエルの十二部族の中で長子の特権を受け継いだ部族であり、カレブもユダ族でした。最初の一歩を踏み出し、先頭に立って戦うということは、勇気のいることです。またいろいろな犠牲を伴うかもしれません。ひとまず、自分の住む町、自分の住む家だけあればいいか・・・というようにもなりがちなのかもしれません。しかし、主があなたに最初の一人になることを期待しておられる時には、躊躇しないで進ませていただきたいと思います。