ヨシュア記19章1~47節

しかし、ダンの一族の領土は彼らのものにはならず、ダンの一族は北上し、レシェムと戦ってこれを占領し、剣にかけて討ち、そこを所有地として住み着いた。彼らはレシェムを、父祖ダンにちなんで、ダンと名付けた。(17)

 残りの七部族の割り当て地がくじで決められていきました。話し合いではなく、ここで「くじ」が用いられたのは、くじを引くのは人間であっても、その背後にあって、そのくじを当てられる神の働きがあると信じたからです。ですから、イスラエルの民は自分たちが割り当てられた地を主が与えてくださった地として大切にしなければなりませんでした。
 ただダン族の場合、彼らは与えられた地を自分たちのものとすることができませんでした。最初から勝ち取ることができなかったというよりも、ペリシテ人たちに後から奪われてしまったのだろうとも言います。ダン族は主が割り当ててくださった地を捨てて、北上します。そしてイスラエルの一番北側に移住するようになります。ただその地は、北からいろいろな国が攻めて来るときに真っ先に奪われる地になります。ダン族は自分が与えられた地を捨ててしまったことの代償を後に払うことになるのです。