ルベン、ガド、マナセ、ユダ、エフライムの五部族は相続地の割り当てを受けました。十二部族の中で残っているのはあと七部族です。ヨルダン川を渡り、次々と領地を勝ち取っていった最初の勢いが少し鈍っていたのかもしれません。少しずつ新しい地での生活も始まっていく中で、戦いに割く時間が少なくなっていったのも事実でしょう。また、残されたカナン人たちの町々がとても戦いの厳しそうな場所だったのかもしれません。言い訳をさがそうとすればいくらでも挙げることができたでしょう。しかしヨシュアは「いつまでためらっているのか」と問います。主が与えられた地に入り、所有するのはあなたがたの仕事だ。主は与えてくださるのだから、その地を勝ち取っていけと言うのです。
ヨシュアはただ命じるだけでなく、各部族から三人ずつを選んで、その地を巡らせ、残された部族への割り当て地の確定をしていきます。具体的に一歩を踏み出すように背中を押し、手順を踏んでいったのです。