ヨシュア記16章1~10節

彼らはゲゼルに住むカナン人を追い出さなかったので、カナン人はエフライムの中に住み着き、今日に至っている。ただし、カナン人には苦役が課された。(10)

 ヨセフの一族はマナセ族とエフライム族に分かれていました。そしてマナセ族はヨルダン川の東側に半数が住み、西側に半数が住むことになります。
 エフライム族はイスラエルの中でもとても有力な部族で、後にイスラエルがソロモン王の死後、南北に分裂した時、北王国の中心になってリーダシップを握ったのはこのエフライム族でした。モーセの後を継いだヨシュアがエフライム族の出身だったというのも、エフライム族が力をもった理由の一つだったでしょう。
 カレブの属していたユダ族、ヨシュアの属していたエフライム族がイスラエルの歴史の中で中心的な役割を担っていったことは、主に従ったカレブとヨシュアへの祝福が受け継がれていったことを示しています。
 ただエフライム族は自分たちの相続地のいくつかの町で先住民を追い出すことができませんでした。そしてそれらの先住民たちは後々エフライムの町々に偶像礼拝をもたらすことになります。