ヨシュア記7章1～26節

イスラエルの神、主はこう言われる。イスラエルよ、あなたの中に滅ぼし尽くすべき献げ物がある。滅ぼし尽くすべきものをあなたがたの中から取り除くまでは、敵に立ち向かうことはできない。（13）

　エリコの戦いにおいて、主がイスラエルの民に命じておられた一つのことがありました。この約束の地での最初の戦いにおいては、その分捕りものに一切、手をつけてはいけないということでした。しかしアカンは、エリコの町にある財宝に目がくらんで、その中から美しい外套、そして銀貨、金の延べ棒を持ち出して、自分の天幕の下の地面に埋めておいたのでした。
　このアカンの罪はイスラエルに大きな災いをもたらします。エリコの戦いに続くアイの戦いにおいて、イスラエルの民は敗れて、三六人が死んだのでした。イスラエルがアイに敗れたというニュースはその地の先住民たちに大きな喜びのニュースとして広まり、勇気を与えてしまうかもしれません。この敗北はとても大きな痛手でした。それがアカンの罪の結果だということが明らかになった時、アカンは家族と共に死ななければなりませんでした。厳しいことです。罪の恐ろしさ、そのもたらす大きな痛みを思います。