覚悟はしていたでしょうけれども、イスラエルの民とモーセの後継者となったヨシュアにとって、モーセの死ということはとても大きな歴史の区切りだったと思います。モーセはあまりにも特別な存在でしたから、不安も畏れも大きかったと思います。そしてモーセなしに、イスラエルの民は約束の地に入って行き、その地を勝ち取っていかなければならないのです。しかし、それはイスラエルの民がモーセに頼るのではなく、主に頼って約束の地での歩みを進めていくためにもどうしても必要なプロセスでした。
主はヨシュアに語られます。ヨシュアとイスラエルの民はこのヨルダン川を渡り、約束の地を自分の足の裏で踏むようにして、自分のものとしていかなければなりません。主はヨシュアに「強く、雄々しくありなさい」と語られました。それは単に気合いを入れ、勇気を出して、ということではありません。主の御言葉を心のとめ、口から離さないで守り行うのです。そして主は、「あなたと共にいる」と約束してくださったのでした。