イスラエルの民はエジプトを出た四十年前にシナイ半島の神の山ホレブで律法を与えられ、神の前に契約を結びました。それからの荒野の四十年間は、イスラエルの民が主に背き続けた四十年でした。しかし、そのような中にあっても、主はイスラエルの民を見捨てることをせず、彼らの荒れ野の歩みの中にあって、多くの試練を通りながらも、大いなる奇跡としるしをもって彼らを導かれたのでした。彼らの四十年間の旅路において、服はすり切れず、履き物もすり減りませんでした。その四十年間の歩みを通して、彼らは彼らの神、主がどのようなお方であるかを知ったのです。
彼らは四十年間の旅路を終え、主の約束の地に入って行くにあたって、モアブの地で、もう一度契約を結びます。そしてこの契約は、出エジプトの第二世代だけでなく、その後の世代にも引き継がれていく大切な契約でした。主が彼らの神となり、彼らをご自身の民とされたのです。