申命記22章1~12節

ぶどう畑に二種類の種を蒔いてはならない。あなたが蒔いた種の実りもぶどう畑の収穫も聖別すべきものになってしまわないためである。(9)

 牛や羊が迷っていたり、倒れているのを見たら、自分の牛や羊でなかったとしても、その迷っている牛や羊を助けるように記されています。「見て、見ないふり」をするのではなく、積極的に手を差し伸べていくのです。
 母鳥と雛を一緒に取ってはならない、ということは、優しい思いやりを動物に対しても向けることです。動物に対する優しい生き方が、人に対する優しさにもつながるのです。
 また、二種類の種、牛とろば、二種類の糸を混ぜることのないようにと記されています。ここには、聖と俗とを混ぜないようにというメッセージが背後にあるのだと思います。いろいろなものをまぜてしまうことが、聖なるものとそうでないものをごっちゃにしてしまうことにつながっていくのだと考えたのでしょう。「聖」という言葉には区別するという意味があります。聖なるものを聖なるものとして大切にし、そうでないものを退ける歩みをさせていただきたいと思います。