申命記20章1~20節

「聞け、イスラエルよ。あなたがたは今日、敵と戦おうとしている。気弱になるな。恐れるな。うろたえるな。敵の前でおののくな。あなたがたの神、主が共に歩み、あなたがたのために敵と戦い、あなたがたを救うからである。」(3)

 イスラエルの民は約束の地に入って行こうとしています。しかし、彼らがその地に入り、その地を与えられるためには戦ってそれを勝ち取って行かなければなりませんでした。その地の町々は高い城壁で囲まれ、多くの武器を持ち、戦いに慣れていましたし、また体格も大きかったのです。そのような先住民たちを見て、四十年前にイスラエルの民は泣いて、負けが決まっている戦いには出て行きたくないと尻込みしました。
 状況は何も変わっていません。戦いに向き合わなければなりません。敵は決して弱くないのです。しかし、モーセは「エジプトの地からあなたを導き上ったあなたの神、主が共におられる。」と民を励まします。戦いの時には、祭司たちが進み出て、民を励ますことになっていました。「あなたがたの神、主が共に歩み、あなたがたのために敵と戦い、あなたがたを救う」。私たちもそうです。主が共にいて、戦ってくださるので、恐れる必要はないのです。