イスラエルにおいては七年ごとにすべての負債を免除することになっていました。外国人からは取り立ててよかったのですが、同胞のイスラエル人からはそれ以上取り立てることは許されませんでした。そのようにして、貧しい者たちがそれ以上借金に苦しまなくてもよいようにし、貧しい者がいなくなるようにという意図がありました。
ただ七年ごとに負債を免除するということになると、その七年目が近づくと、貸してくれる人がいなくなってしまうのではないかという危惧があります。しかし、そこで持っている人は、自分が損をすることを恐れてはいけません。惜しみなく与える人を主は豊かに祝福してくださるからです。
私たちの生きる世界はいわゆる持ち物の多少がありますし、貧富の差がなくなってしまうことはありません。いつの時代になっても貧しい人はいます。だから多くをゆだねられている人は大きく手を広げて与えるのです。