イスラエルの民は「あなたの神、主の聖なる民」と呼ばれています。この「聖なる」とは道徳的に優れた民だということ以上に、イスラエルの民が主によってあがなわれた主のものであり、他の民とは違うものとして選び分けられているものだということです。
死者のために自らを傷つけたり、額をそりあげるということが他の国々や民の間で当然のこととして行われていたとしても、主の聖なる民として、違う生き方をするのです。食物規定についてもそうです。確かに、これらの規定は、冷蔵庫のない時代に、腐敗しやすかったり、様々な感染を引き起こすようなものからイスラエルの民を守るという側面があったとも言われます。ただ、同時に、外国人に売ったり、外国人が食べることはよしとされているということから言うと、主の宝である、聖なる民は他の民とは違う生き方を求められているということで理由としては十分なのです。私たちは主を信じる者としてどのような違いを持っているでしょうか。