イスラエルの民がこれから入って行こうとしている約束の地は、カナン人たちが先住民として住んでいた地でした。カナン人たちはその罪と汚れのゆえに滅ぼされてしまうことになります。ただ後から入っていくイスラエルの民も先住民と同じような罪深い歩みをしてしまう可能性を負っていました。だから「同じようにしてはならない」のです。
先住民たちは「高き所」と言われる礼拝所を作って、そこで偶像を礼拝し、いけにえをささげました。しかし、イスラエルの民は、神が選ばれた場所で主を礼拝し、またいけにえをささげるようにと求められます。それはイスラエルをエジプトから救い出してくださった唯一の救い主である主を畏れ、礼拝するためです。そのようにして、イスラエルの民は穏やかに祝福の中に生き、主にある者たちと共に、楽しみと喜びの中に生きることを許されたのです。