申命記11章1~9節

確かに、あなたがたの目は主の行われた大いなる業をことごとく見た。だから、あなたがたは、私が今日命じる戒めをすべて守りなさい。(7~8)

 エジプトを出た時に二十歳以上だった民は、荒れ野での四十年間の旅路の間に死んでしまいました。そして四十歳以下の民は、荒れ野で生まれた民です。エジプトから出た時の記憶を持っていたのはこの時点で四十代後半から五十代という年代の人たちです。彼らには大きな責任がありました。彼らは主が苦難の中から自分たちを救ってくださったこと、主が海を二つに分けて渇いた地を渡らせてくださったこと、シナイ山に主が降り、契約を与えられたことを見ました。主の行われた大いなる業を見た世代には、大きな責任がありました。それは自らが主の御前に真実に生きるということであり、また、自分たちが経験したことを次の世代にきちんと手渡すということでした。もちろん、荒れ野での生活を経験し、マナを食べ、岩から出た水を飲んだ世代にも、その責任の一端があることはもちろんです。私たちも自分たちが経験させていただいた主の恵みにきちんと生き、それを証しする者たちでありたいと思います。