申命記3章1~11節

そこで、主は私に言われた。「彼を恐れてはならない。私は、彼とそのすべての民、その地をあなたの手に渡す・・・。」(2)

 ヘシュボンの王シホンとの戦いに勝利したイスラエルの民でしたが、またバシャンの王オグがすべての民を率いてイスラエルの民と戦おうと出てきました。バシャンの王オグは大男で鉄の寝台で寝ていました。その寝台の長さは4メートル、幅が2メートルというような大きさだったと言います。主はモーセに「恐れるな」と語られますが、それはまさにモーセとイスラエルの民の中に少なからず恐れがあったことを示しています。「恐れるな」と言われても、それは無理というものでしょう。しかも、オグの支配している町々は高い城壁と門とかんぬきを備えていました。
 しかし、主は、「私は彼とそのすべての民、その地をあなたの手に渡す」と約束されたのでした。モーセとイスラエルの民は神の言葉に支えられて戦い、バシャンの王オグの領域もすべて占領したのでした。イスラエルの民は、ヨルダン川の東側の地を自分のものとすることができました。主が語り、約束してくださった通りのことが起こったのです。