民数記35章1~34節

あなたがたがヨルダン川を渡って、カナンの地に入ったら、幾つかの町を設けなさい。そこは逃れの町であり、過って人を殺した者はそこに逃げ込むことができる。。(10~11)

 ヤコブ(イスラエル)には十二人の息子たちがいて、それぞれが部族になって、嗣業の地を受け継ぎました。しかし、レビ族は幕屋や神殿での主への礼拝を支える仕事を担っていましたので、嗣業の地は与えられていませでした。ただ各部族に割り当てられた土地の中から、レビ人の居住地、またレビ人が飼育する家畜のために町の周囲の放牧地が提供されました。
 そしてレビ人たちに提供された四十八の町の中の六つは「逃れの町」とされました。三つはヨルダン川の東側、三つは西側に設けられたのですが、それは何らかの過失で人を殺してしまった人が、復讐する者に殺されてしまわないように逃げ込むための町でした。もちろん、故意に、敵意をもって人を殺した人は、裁かれなければなりませんでしたが、誤って人に危害を加えてしまった人は守られたのです。
 ただし、その人は「逃れの町」にとどまらなければなりませんでした。まさに主イエスは私たちの「逃れの町」でもあります。