民数記33章1~56節

第一の月の十五日、彼らはラメセスを旅立った。すなわち、過越の翌日に、イスラエル人はすべてのエジプト人の目の前を意気揚々と出て行った。(3)

 イスラエルの民の旅程がこと細かく記されています。イスラエルの民は過越の翌日、第一の月の十五日に意気揚々とエジプトを出て行きました。四百年以上エジプトに住み、またエジプトで奴隷であったイスラエルの民が、主の力強い御手によって贖い出されて、奴隷の身分から解放され、自由なもの、主の聖なる民とされて、主が備えてくださったすばらしい約束の地、乳と蜜の流れる地に向かって出発しました。
 しかし、イスラエルの民は不信仰を起こし、主に逆らって荒野を四十年にわたって旅することになります。しかし、それも決して無駄な日々、放浪の時ではありませんでした。その四十年、主は確かに彼らを導き、その旅の日々ずっと彼らと共にいて、彼らを養い支えられたのです。その意味で、この旅程表は、荒野の旅路を導いてくださり、約束の地まで支えてくださった主の御真実の記録でもあったのです。