第七の月(今の暦では九月~十月)は、イスラエルでは新年の祝いの時です。一日には角笛が吹かれて、新しい年となったことが告げ知らされます。
第七の月の十日は贖罪の日です。この日に、大祭司が動物の血を携えて至聖所に入っていて、民のために贖いをします。そして、十五日から一週間は仮庵の祭です。イスラエルの民が荒野で四十年天幕生活をしたことを記念し、そのような中にあってイスラエルの民を守り支えられた主に感謝したのです。
その他にも、自発的に献げる献げ物がありました。しかし、毎日・毎週・毎月・毎年、時を覚えて決まったものを献げるという中に、もちろん、そこにはマンネリになってしまう危険性はあるとはしても、神の前に近づいて時を刻んでいくということの大切さを覚えます。このようにして、イスラエルの民は日々主を見上げ、また主がしてくださったことを心に刻み続けていったのです。