民数記25章19節~26章65節

以上が登録されたイスラエル人であり、総数は六十万一千七百三十人であった。(51)

 民数記は、文字通り民を数えた記録です。二十歳以上の戦いに出ることのできる男性が数えられました。民数記には二回の人口調査の記録が残っています。一度目はエジプトを出た翌年、幕屋が立てられ、約束の地へと進んで行こうとする時であり、もう一度は、この二六章にある、四十年の荒野の旅の最後になされた調査です。
 荒野での旅路はとても厳しいものでしたし、また、イスラエルの民の背きのために、神の裁きが何度も臨み、エジプトを出た時に二十歳以上だった人たちは皆、荒野で倒れました。
 一度目の調査で数えられたのは六十万三千五百五十人でしたから、荒野の四十年、そして、イスラエルの度々の罪とつぶやきにもかかわらず、主はイスラエルの民が絶えたり、激減することのないように守られたのです。部族によって、この四十年で増えた部族、減った部族もありますが、全体としては六十万人が維持されていることの中に、主の大きな憐れみと変わることのない御真実を思わずにはいられません。