民数記22章1~41節

主はこの時、バラムの目を開かれた。彼は、主の使いが道に立ち塞がり、抜き身の剣を手にしているのを見て、ひざまずいてひれ伏した。(31)

 イスラエルがシホンやオグを打ち破ったことは、周辺諸国に驚きと恐れを引き起こします。モアブはアルノン川の南側に領土をもっており、モアブの南にはミデヤンがありました。モアブの王ツィポルの子バラクは、祈祷師バラムを呼び寄せて、イスラエルの民を呪ってもらうことにしました。モアブとミデヤンの長老たちはバラムのところに来て、自分たちの国に来て、イスラエルを呪ってほしいと依頼します。しかし、神はそのことをバラムに禁じられます。
 しかし、モアブの王バラクはさらに多くの位の高い使者たちを遣わしてバラムにイスラエルの民を呪ってほしいと依頼します。バラムはやはり王からの報酬がほしかったのでしょう。神はバラムにバラクのところに行くことは認められるのですが、彼の本心を見抜いて、御使いを遣わされます。ろばには見えていた御使いをバラムが見ることができなかったということは何とも悲しいことです。抜き身の剣を持った御使いを見たバラムは大きな恐れを覚えるのでした。